お久しぶりです時雨です。
今回はタイトルの通り、事実上のEAの日本撤退と、それに関するJリーグのライセンス動向を独自視点で考察していこうと思います。

ただ、この記事を書いている段階では、公式・非公式の情報が錯綜しているので、記事の内容に齟齬が生まれるかもしれませんが、ご了承ください。続報も伝えさせていただく予定です。

あと、わりと「こうだったらいいな」というウイイレ寄りの楽観的な視点からの記述も多いです。聞く耳半分くらいでお願いします🙇⤵

◆現時点での主なソース

□EA公式リリース
『EAの組織変更およびチャレンジへの取り組みについて
        -EAのCEO、Andrew Wilsonからのメッセージ』
https://www.ea.com/ja-jp/news/an-update-on-our-organization

□IGN JAPAN 記事
『EA、日本のオフィスを閉鎖へ』
https://jp.ign.com/games/34300/news/ea


1.詳細


※上記ソースからの引用

□公式リリースより (下線、文字色などについては加筆したものです)

要約:
・組織改編に当たり、日本とロシアで体制を縮小
・全社員9000名中350名に影響

全文(日本語文):

本日EAは、チャレンジに対応するため、そして将来に向けた準備のために会社組織として重要な決断を取りました。 我々を取り巻く状況は常に変化し続けており、我々もそれに合わせて対応しなければなりません。弊社はコミットメントを高め、組織をより洗練させ、プレイヤーの皆様の期待に応えるために熟慮を重ねた上で新たな取り組みを進めます。その一環として、マーケティングおよびパブリッシング、そしてオペレーションチームにおいて組織変更を実施します。また日本とロシアは体制を縮小させ、プレイヤーの皆様には別の方法でサービスを提供することに注力します。組織変更だけではなく、ゲームおよびサービスの品質向上にさらに専念することも合わせてお伝えします。最高品質のゲームをお届けすることは、まさに弊社の核と言えるもので、今後もこの理念は変わることはありません。また、弊社はプレイヤーの皆様に驚きや感動をこれまでとは違う方法でお届けしたいとも考えています。

残念ながら、本日は非常に重い決断をお伝えしなければなりません。本日発表する組織変更は、弊社従業員9000人のうちの約350人に影響するものとなります。重大かつ苦渋の決断であり、このことに責任を感じています。彼らは私たちの同僚であり友人でもあります。その多大なる貢献に対して心の底から感謝しています。また、彼らが困難な時期を乗り越え、次の仕事を見つけられるように、最大限のサポートを提供することを約束します。これはEAの最優先事項として行います。


        --  Andrew Wilson(エレクトロニック・アーツ、CEO)


□IGN JAPAN 記事より

※「」中の発言は記事中においてIGN JAPANの取材に対し、EA広報が回答した

内容:

・日本オフィスからの撤退を意味するのか?
→「東京のスタジオを含め、日本のオフィスを閉鎖します

・今後の日本での体制
→「日本の市場と日本のプレイヤーへのコミットメントは変わらず、今後も多くのEAゲームを日本でパブリッシュ、そしてサポートしていきます」
・日本オフィス撤退により影響を受ける従業員へのサポート
→「従業員を支援するべく、退職金やその他のリソースに関して最善を尽くしています」


2.日本オフィス撤退による影響を推測



-1>作品への影響

 まず、社長の発言内にもありますが、これによって日本市場から「FIFA」や「Battle Field」、「Apex」、「Anthem」のようなEAが誇るビッグタイトル群が即時撤退のようなことにはならないかと思います。
 ただ、これはあくまでも推測の域を出ませんが、日本オフィスにおいて、各作品の日本語訳作業などをしていたのであれば、今後日本語非対応になっていく未来もあるのかな?と邪推も成立し得ます。

-2>販促活動への影響

 個人的には、こちらの方が即時的に大きな影響が出ると思います。作品制作に関しては、米国など他国オフィスにおいても少なからず可能なはずですし、日本オフィスを置くことによる意義は、販促活動にこそあったはずです。

 実際、FIFAに限定しても、J1リーグを収録した「FIFA17」からEAは精力的に販促活動を行ってきました。大手家電量販店のゲームコーナーには特上の位置に大きなバナーを設置して「FIFA」をアピールしていましたし、J1においても、eJリーグを開催したり、各スタジアムでも度々試合前後にイベントを開催していました。
 ウイイレの全選手固有に慣れた我々からすると不満に思う方も多かったと思いますが、「FIFA」内における、J1リーグの固有フェイス数は数年で、欧州5大リーグ、本国MLSに準ずるようになるという、まさに破格の待遇でした。

 今回の日本オフィス撤退でコストもかけてきたであろう販促活動は直接的な打撃を受けるはずです。販促活動は作品のセールスにも大きく関与する分野だとおもいますし、この影響の余波が作品にまで及ぶのも必定かと思います。


あまりにも長い記事になってしまったので、ここで一端区切らせて頂きます。
今回は堅い記事になってしまいましたが、次回はゆるーくJリーグのライセンスについて深掘りしていきたいと思います。
コメントもお願いします。こんな記事取り上げて欲しいとかもお待ちしていますし、なんなら持ち込み記事も大歓迎です笑
それでは次回をお待ちください!