「ウイイレの家」のTwitter(@J_PES_community)が1200フォロワーを越えました。みなさんありがとうございます☀
さて、こんな喜ばしい時に複雑なニュースが流れてきました。

日本でも時々問題視されるゲーム内の課金制度ですが、ベルギーゲーム委員会(BGC)が現在の制度の大部分を事実上認めない報告書を公表しました。
これに合わせてウイイレもベルギー国内でのmyclub coinの販売を停止せざるを得なくなりました。(詳細は下に記述)
今回はこの件についての詳報と、今後日本などに波及する影響を考察してみます。
なお、この件は高度な専門性を含みますが、僕にそんな深い知識はないので、見当違いなものも含まれているかもしれません。その点をご理解いただき、
もし詳しい方がおられれば、コメントをお寄せいただければ幸いです。

公式アナウンス:ベルギーのお客様向けの重要なお知らせ(Winning Eleven公式HP/2019/02/12)
【公式アナウンス 全文和訳】
先日ベルギーゲーミング委員会(BGC)が公表した「ゲーム内における"ルートボックス"の仕組み」に関する報告書への対応ですが、弊社はBGCの関連法律に対する解釈を尊重し、ベルギー国内において"PES 2019 (PRO EVOLUTION SOCCER 2019)"に地域的な変更を行う事を決定しました。

ベルギー国内ではmyClubコインの販売を停止します。この停止は全てのプラットフォーム(PS4、Xbox One、PC Steam)において準備が整い次第逐次的に適用されます。

販売停止後、ベルギーのプレイヤーはmyClubコインの購入が不可能になりますが、既に保持しているmyClubコインや無料配布のmyClubコインは(スペシャルエージェントの購入を含め)使用する事が出来ます。

ベルギーのプレイヤーにはご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

全訳:D116(ウイイレの家)


1.現時点での影響

以前から取り沙汰されてはいましたが、ベルギーは世界に先駆けてゲーム内課金厳罰化に向けて動くようで、ウイイレの他にも多くのゲームタイトルが同様の措置を既に発表しています。
EASPORTSが出すFIFAシリーズも同様です(※1)。


2.国内ユーザーへの影響

現在のところ今回の対象はあくまでベルギーのユーザーに限定されたもので、日本を含むその他の国のユーザーへの直接的な影響は公表されていません。
ただ、今後よりこの制度が本格的・広義的に運用されていく際に、日本のユーザーへも影響が及ぶ可能性があるかもしれません。

例えば、KONAMIは現在「ベルギー代表」、「ジュピラー プロリーグ」といったライセンスをベルギーから得ていますが、これらのライセンスを現在、ゲーム内課金が及ぶモード(myclub等)内にて使用しています。

もし、ベルギー国内でこのことが問題視された際、
「ウイイレへのライセンスの停止」もしくは「myclub内でのライセンス制限」が考えられるかもしれません。


3.日本への波及

更には、この日本においても課金制度によるゲーム依存症が度々問題になります。
今後、こういったベルギーの取り組みが前例となって海外へ波及した際に、日本が取り入れる可能性も0ではありません。

日本が取り入れなかったとしても、
例えばヨーロッパ全土へ波及した際に、このmyclubというウイイレの大きな収入モデルのグローバル展開が根本からぐらつきます。
そうなった際にウイイレがどうなるのかは何とも言い難いですが、大きな変革が求められるでしょう。
今回のベルギーの事例はゲーム業界を揺るがす大問題の発端かもしれません。




【個人的な意見】

悲観的な内容を書き並べてきましたが、現実では、巨大産業であるゲーム業界を根本から揺るがすような事態になるかは大いに疑問です。ただ、現実味を一気に帯びてくるのかなとも思ったりします。
あと、ゲーム大好きな我々からすれば、頭が痛い話ですが、国民全体の利益などの大局的な観点からこういった対処が正当であるならばそれは止めることは出来ないかもしれません。大義が生まれる訳ですから。
実際、ベルギーはそういう判断を下したわけですし。



【あとがき】
長い文章をまた書いたもんだなぁと思っています。
長文って、書くのも疲れるし、見る人も疲れるし、良いことないですよね。。。
書きたいこと、書くべきと思ったものを書いていたらこんな量になってしまったわけですが、最後までお付きあいいただきありがとうございました。
もっと上手く書けるように頑張ります笑





□文:時雨(ウイイレの家)
□協力:D116(ウイイレの家)
□画像等提供:ロン・カムイ