昨日の記事はとても反響が大きかったです。
記事が長かったこともあり、省略したことや書き忘れていたことがあるので、そのあたりをこの記事に書こうかなと思ってます。
まだ昨日の記事をご覧になっていない方は、
下のリンクなどから是非ご覧ください。

昨日の記事:【偽名Jリーグ?】データ解析による考察


1.JリーグとKONAMIの契約

これは知っている方も多いかと思われますが、昨シーズン途中より、KONAMIはJリーグのトップパートナーとなっています。
Jリーグの試合のピッチサイドの広告に、
「KONAMI」「ウイニングイレブン」「Winning Eleven」
等と表示されるのもそのためです。


ただ、契約時のコメントを見ると、
アプリ版でのライセンスについてしか言及がなく、コンソール版については1文字も触れられていませんでした。

記事の1つ
「モバイルゲームのJリーグ公認タイトルリリースが主となるようだ」

これは先にFIFAの運営会社であるEAがトップパートナーであり、FIFA17からJリーグを収録していることも関係していると思われます。

こういったことから、Jリーグが公式にウイイレに収録されることは難しいと考えられているのが現状です。
今後ウイイレが公式にJリーグを収録されるプロセスとしては、以下のようなものがあります。

  1. FIFAとJリーグの契約が切れたタイミングで、ウイイレがJリーグと契約
  2. FIFAからサブライセンスを貰う
  3. 実はFIFAの契約は独占ではなく、ウイイレも契約できた 
1.1番可能性の高いものですね。
2.現行の契約がどのようなものかによります。
3.↓の記事考慮すると、可能性は低いと思います。

ちなみに、僕は独占、少なくともFIFAが優越権を握ってる可能性が高いと思っています。
根拠はウイイレにJリーグが収録されていたころ、KONAMIはJリーグと独占契約を結んでいたことです。


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EA、「FIFA」シリーズGMのMatt Bilbey氏来日インタビュー”. GAME Watch(2012年 7月27日)

※1.FIFA13発売直前のインタビュー

※2.Bilbay氏は当時のFIFAのGM

ただし、この時期にSEGAはJリーグのライセンスを持っていたので、サブライセンスはあるんじゃないかなと思っています。



2.そもそもなぜJリーグはウイイレから消えたのか

これは意外と知られていないことなんですが、ウイイレの制作者側のコメントとして、
「Jリーグは思ったより売れなかった」
というものがあります。

当時のウイイレでのJリーグの販売体系は、
  1. ウイイレ本作が発売(秋)
  2. Jリーグ開幕時期に2000円でJリーグをダウンロード(春)
という流れでした。
これはウイイレやFIFAは欧州のサッカーシーンである「秋▶春制」に合わせて発売しているのに対し、Jリーグが「春▶秋制」であることが影響しています。
要は半年の差があるので、
KONAMIはこういった感じで対応しました。

FIFAはどうかというと、発売時にまとめてJリーグも含めています。
これをすると、ダウンロードをしなくて良い、手軽だというメリットがあります。
一方で、その半年の差問題は解決されないので、Jリーグが開幕しても、半年の間は前年のユニフォームで戦わなければいけません。
尚、Jリーグ昇格組は開幕後半年間使用できません。


【ウイイレのメリット】
◇J1,J2ともに収録
◇開幕ごとにしっかり反映(有料)
◇ほぼ全選手固有フェイス

【FIFAのメリット】
◇手軽
◇世界の多くのリーグと共にJリーグが遊べる

一長一短に思えますが、販売推移などを見ると、手軽なFIFAの勝ちのようですね。


◇昨日の記事の追加情報

マスターリーグ/ビカムのためのテキストデータから以下の内容のものが見つかっています。

2019
「所属するリーグはアジアのリーグから選択することができます。」

日本語データではわかりづらいですが、英語データでは複数形が用いられており、
2018まではPASリーグという架空の1リーグのみでしたが、アジアのリーグが追加されるのは間違いないでしょう。

2018
※同じデータを2018で解析した場合の画像

記事執筆 :   時雨   ( @ShiGuRe_PESFIFA ) 
データ解析: ぬおん ( @meowning_123 )